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(2)工工四でのリズム

 メトロノームというのを、ご存じでしょうか。
 ピアノの練習に使われる、テンポを一定に刻む道具だと言えばわかっていただけますか?ピラミッドをもっと縦長にしたような形で、全面に時計の針のような物がついていて、それが《右 左 右 左》とふれながら、《カ チ カ チ》と音を出します。
 メトロノームを持ってくる代わりに、左手をメトロノームにしてしまいましょう。三味線の世界では、これを《手トロノーム》と呼んでいます(ウソ)。
 左手をメトロノームのように振るのは面倒ですので、膝を打つ動作にかえます。
 《カ》で、膝をたたく。たたきましたか?膝に手が乗っていますね。今度は《チ》で左手を上げます。そうです。また、《カ》で膝、《チ》チで上・・・
 さて、《カ》が、工工四のマスの中央です。今練習した最初の3つの音《中工上》のうち、《中》と《上》がそれです。手を上に上げたとき、それが《工》です。工工四のマスとマスの境目(境界線)になるわけです。《工》は境目に書かれているでしょう》

 三味線をひくかわりに、漢字を声に出して読みながら、左手で膝をたたいてみましょう。え?読み方がわからない?どう読んでもいいですけど、気になる方は、つぎの〔おまけ−3〕を先に読んでください。とにかく、話を進めます。

 中工上 合四上 工中上 合四上
 膝上膝上膝上膝上膝上膝上膝上膝上

 これでおわかりのように、工工四でのリズムは、漢字の書かれている位置によって決まります。ほとんどの曲が簡単なリズムですので、苦労することは少ないと思います。早い曲には、スキップするようなリズムがありますが、最後まで同じスキップのリズムですので、理解しやすいはずです。この早い曲(早弾き)については、のちほど登場しますのでお楽しみに。


△おまけ−3
 《中》これは、《ナカ》《チュウ》どっちでしょうか。
 どっちでもいいと思っています。演奏さえ正しければ。すべて音読みにするべきなのかもしれませんが、私はだれかと一緒に練習するときには、《合》を《ゴウ》と読まずに、《アイ》と読むようにしています。それは、《五(ゴ)》と《合(ゴウ)》を聞き違えるからです。みなさんは、都合のよい方で読んでいいと思いますよ。ちなみに、私の読み方を書いてみます。
 合(アイ)、乙(オツ)、老(ロウ)
 四(シ)、上(ジョウ)、中(ナカ)、尺(シャク)
 工(コウ)、五(ゴ)、六(ロク)、七(シチ)、八(ハチ)


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